俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「そうか、すっかり、パパは嫌われたんだな」

俺は肩をガックリ落とした。

「ママは誰かと一緒だったか」

「うん」

「そうか、誰なんだ」

「美蓮だよ」

「美蓮?」

「僕の妹だよ」

俺は蓮也の言葉に呆然と立ち尽くした。

他の男の子供か、いや、まさか、美蓮って美希の美と俺の名前の蓮で美蓮か。

美希は二人目を妊娠していたのか。

「美蓮以外に誰かいたか?」

「ママは美蓮と二人だって」

「ほかに何か言ってたか」

「パパはママと一緒だと疲れちゃうからって」

「後はなんか言ってたか」

「真弓さんをパパの恋人だって言ってた、だから違うよって言っておいたよ」

「そうか」

「ママはパパがすごくすごく大好きだって」

美希、お前はずっと変わらないんだな。

< 195 / 316 >

この作品をシェア

pagetop