俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う

美希に抱かれている美蓮が大きなあくびをした。

「俺の娘だよな、抱かせてくれ」

美希は俺に美蓮を抱かせてくれた。

「かわいいな」

蓮也も俺に近づいて、美蓮の頭を撫でた。

「ちっちゃいね」

「ああ、お前だってこんな感じだったんだぞ」

蓮也はチャンスとばかりに美希に抱きついた。

ずっと母親を求めていたんだろう、美希はギュッと蓮也を抱きしめた。

「美希、マンションに一緒に帰ろう」

「大切な方がいるのではないですか」

「ベビーシッターならもう契約解除したよ、それに俺が大切なのは美希だ、他の誰でもない、お前を裏切るようなことはしていないと誓う」

「私は蓮也も美蓮も可愛いです、でも一人では大変なんです、でも蓮さんに手伝ってもらうわけにはいかないし……」

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