俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
俺は美希が一生懸命訴えている言葉を遮った。

「俺が手伝うから、それに蓮也が幼稚園に行ってる間は美蓮を見ていられるだろう、俺もなるべく早く仕事を切り上げて帰ってくるから、そうしたら美希一人にはならないだろう」

「それじゃあ、駄目です、蓮さんに迷惑がかかります」

「迷惑って、俺たち夫婦だろ、協力し合うのは当たり前だ、俺もはじめはわからないことだらけで戸惑ったが、だいぶ慣れてきた、なあ、蓮也」

「うん、たまに僕がパパを起こすけどね」

「なんだよ、ママに言い付けるなよ」

美希はふふっと笑って笑顔を見せてくれた。

「今日は美蓮のものなにも待ってきてないので帰ります」

「それならこれから取りに行こう」

「でも……」

「車に乗って、蓮也も車に乗れ」

< 206 / 316 >

この作品をシェア

pagetop