俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「あの、チャイルドシートがないと乗れません」

「ママ、ちゃんとあるよ」

「えっ」

俺はチャイルドシートを用意しておいた。

美希は驚いた表情で俺を見つめた。

「美蓮の特等席だ」

美希の頬に涙が伝わった。

そして俺たちは美希と美蓮が暮らしているアパートへ向かった。

質素な作りで、部屋はなにもおいていない。

蓮也が生まれた時とは比べものにならないほどなにもなかった。

「このアパートも東條が手配してくれたのか」

「そうです」

「東條には頼るんだな」

「違います、病院で産婦人科に転院の時、たまたま東條さんが病院に様子を見にきてくれて、説明したら、全て手配してくれたんです」

俺は東條にヤキモチを妬いた。

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