俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
早いので、このまま自分のマンションに泊まって頂きますので、奥様は心配なさらず、
もうお休みになってください」

「わかりました、よろしくお願いします」

どう言うこと?

明らかに東條さんは嘘をついている。

だって、今タクシーに乗ったのは、蓮さんだ、間違いない。
「ママ、美蓮が泣いてるよ」

蓮也がエレベーターで降りてきて、教えてくれた。

「あ、ごめん、ごめん、さっ、お部屋に戻りましょう」

「パパは?」

「今日は、東條さんのマンションに泊まるって」

「帰ってこないの?」

「そうね、明日は帰ってくるわよ」

「ふ〜ん、はじめてだね、パパが夜いないの」

「そうね」

蓮也の言う通り、蓮が外泊ははじめてのことだった。

その頃、蓮は東條のマンションに向かっていた。

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