俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
美希はわかった。

だから、帰ってこれないんだ。

真弓さんを愛しているの?

美希はどうしても蓮の気持ちを確かめたかった。

私は鏑木蓮の妻よ、蓮也と美蓮の母親よ。

絶対に蓮を渡さない。

美希は夕食を済ませて、蓮也と美蓮を連れて、東條のマンションへ向かった。

インターホンがなると、東條は映し出された美希の姿に驚いた。

「少々お待ちください」

「社長、奥様がお見えです」

「えっ、美希が」

オートロックを解錠すると、美希が部屋に入ってきた。

「蓮さんいますか」

「奥の部屋におられます」

美希は抱っこしていた美蓮を東條に託した。

「蓮也、ママはパパと話があるから、東條さんと美蓮をお願い」

「わかった」

美希は蓮のいる部屋に入った。

「美希」

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