俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「俺もだよ、美希」

二人は何度も抱擁に溺れた。
                 
美希は毎日、蓮也と美蓮の育児に追われ、さらに俺の面倒も見てくれた。

真弓のことがあって、蓮は美希に頭が上がらない。

取引先との付き合いも、酒は飲まないと約束した。

そんな矢先、蓮が交通事故を起こして、救急搬送された。

手術室の前で、東條が心配してうろうろしていた。

「東條さん、蓮さんは?」

「奥様、今手術が始まったばかりです」

「輸血は大丈夫でしょうか」

「まだ、何も聞いておりませんので、分かりかねます」

美希に抱っこされている美蓮が急に泣き出した。

「大丈夫よ、よしよし」

「美蓮様、何か感じたのでしょうか」

「お腹空く時間なので、ミルクあげますね」

「お腹空いたのか」

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