俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
東條が美蓮を覗き込むと、泣き止んだ。

「東條さんを好きみたいですよ」

「それは光栄です、奥様、社長は大丈夫ですよ」

美希は美蓮にミルクをあげながら頷いた。

手術が無事終わり、先生からのお話があった。

「鏑木蓮さんの奥様でよろしいですか」

「はい」

「手術は無事終わり、命の危険は回避致しました」

「そうですか、ありがとうございます」

美希は目にいっぱいの涙を溜めて頭を下げた。

「ご主人様は車から投げ出された時、頭を強く打ち付けた状態でした、
心配なのは、脳の障害です、意識が戻っても、記憶障害が残る可能性は
否定出来ません」

「それは回復するのでしょうか」

「今のところ、なんとも申し上げられません」

「わかりました」

美希と東條は集中治療室にいる蓮の元に向かった。

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