俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
美希は頼もしく成長した蓮也に涙が溢れてきた。

それから、美希は蓮也と美蓮を連れて、マンションに戻った。
蓮也と美蓮を寝かしつけて、リビングで一人になると、張り詰めていた
気持ちが緩んで、ワンワン泣いていた。
一週間が過ぎた。

美希は蓮に毎日話しかけていた。

手を握っていると、ピクっと動いたように感じた。

「蓮さん、蓮さん」

美希は蓮に声をかけると、また握っていた手が動いた。

そして、蓮は目を覚ました。

美希はナースコールをした。

まもなく、担当医師と看護師が病室にやってきた。

「わかりますか、ここは病院です、自分の名前はわかりますか」

担当医師の呼びかけに、蓮は自分の名前がわかるのか、美希は息を飲んで見つめた。

「わかりません」

蓮は自分の名前がわからなかった。

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