俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
望月は蓮のマンションを後にした。

「蓮さん、あの方は望月さんって言って、蓮さんの親友ですよ」

「そうか、でも美希と恋人みたいに見えて、許せない」

蓮は美蓮を抱っこしながら、もう片方の腕で美希をギュッと抱きしめた。

美蓮は蓮の顔をピシッ、ピシッと叩きながら笑顔を見せた。
蓮は美蓮の頬にチュッとキスをした。

そして、美希の唇にキスを落とした。

「蓮さん」

「俺が今大事だと思えるのは、美希と蓮也と美蓮だけだ」

「嬉しいです」

美希は記憶がない蓮の状況が不安で思ったより心細く、他人に左右されやすいとは、

予想出来ずにいた。

その頃、真弓は蓮のことが忘れられずにいた。

蓮が事故を起こして、記憶がない状況を知った真弓は、今度こそ

蓮を美希から奪って見せると決意した。

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