俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
第二十七章 真弓の企み
蓮は仕事ではほとんど東條と行動を共にしていた。

挨拶をされても、今の蓮は全くわからない。

ある日、取引先主催のパーティーに蓮は招待された。

もちろん、東條も同席した。

この取引先の社長は真弓がお気に入りで、自分も招待して欲しいとねだられた。

「社長、私もパーティーに招待して」

「お前にお願いされると、断れないなあ」

「ありがとう」

そして、鏑木蓮にも紹介してほしいとお願いした。

その時、東條は電話がかかってきたと、その場を離れた。

そこへ向社長と真弓が蓮のもとにやってきた。

「鏑木くん、紹介したい女性がいるんだ」

「初めまして、真弓と申します、向社長にはいつもお世話になっています」

「初めまして、鏑木蓮と申します」

「わしはちょっと失礼するよ」

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