俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
真弓は少しずつ自分に気を許して、話し始める蓮に満足していた。

「だから、私を覚えていないのね」

「すみません」

「当時は蓮也くんのベビーシッターだけじゃなく、三人で一緒に買い物行ったり、
蓮也くんを寝かしつけた後、一年も奥様が帰ってこなかったので、自然と男女の関係になったのよ」

真弓は蓮にそっと寄り添った。

蓮は真弓から離れて、頭を下げた。

「本当にすみません、覚えていなくて、でも今は美希とうまく生活していますので、
失礼します」

蓮はその場を離れようとした。

真弓は蓮に嘘を交えた事実を伝えた。

「蓮、奥様が一年も一人で生活出来たと思ってるの?」

蓮は足を止めた。

「東條さんや望月さんが奥様に力を貸したみたいよ」

蓮は望月の姿が脳裏を掠めた。

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