俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「心当たりありそうね、記憶がない今、心当たりあるってことは、最近も
関係があるのかしら」

蓮は握り拳に力を入れた。

そしてその場を後にした。

そこに東條がやってきた。

「社長、そろそろ戻りましょうか」

「なあ、東條、望月と美希は付き合っていたのか」

「急にどうされたのですか」

「どうなんだ」

「望月様と奥様はお付き合いの事実はありません」

「そうか」

蓮が誰かに何か吹き込まれたのかと東條は推測した。

マンションに戻ると、蓮はじっと美希を見つめていた。

美希、お前はどうして俺と離婚を考えたんだ。

美蓮の妊娠は嫌だったのか。

まさか、望月との子供なのか、だから俺との離婚を考えたのか。

なぜ、俺の不倫を許したんだ。

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