俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
いや、俺はどうして不倫なんかしたんだ。

魔が刺したのか。

「蓮さん、どうかされたのですか」

「いや、なんでもない」

その夜、蓮は美希とベッドを共にする気持ちになれなかった。

「美希、今日は疲れたから一人で眠らせてくれ」

「はい、わかりました」

「おやすみ」

蓮は寝室に入っていった。

美希は何かあったんだろうと思ったが、聞くことを躊躇していた。

何かを思い出したのなら、蓮の口から言ってくれるのを待つことにした。

「今日は遅くなる」

「わかりました」

そして、美希が夕飯の支度をしていると、望月がやってきた。

「あら、望月さん、どうされたのですか」

「麗子が実家に帰って、一人だから、美希ちゃんの料理食べさせてもらおうと思ってきたんだ、蓮はまだ帰ってないのか」

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