俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
自分の夫が他の女性と身体を重ねたなんて、ひどい裏切り行為に他ならない。

離婚を申し出ることも、出来る状況だろう。

でも、美希は蓮を失いたくなかった。

いや、自分の勝手な気持ちで、蓮に不自由な思いをさせて、離婚届を突きつけたのだ。

そんな時、側で優しく支えてくれる女性がいたら、なびいてもおかしくない。

美希は自分の思いを蓮に伝えた。

「蓮さん、私、蓮さんを愛しています、はじめて会った時からずっと、
蓮さんを他の女性に渡したくなかったんです、だから……」

美希は涙が溢れて止まらなかった。

蓮は美希を引き寄せ抱きしめた。

「わかった、もう、何も言うな、美希の気持ちすごく嬉しいよ、
俺だって、美希を他の男に渡したくない」

蓮は美希にキスをした。





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