俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「蓮さん、口が切れています」

美希はタオルを蓮の口元に当てた。

「美希ちゃん、そんな奴ほっとけよ、こいつは殴られないとわからないんだ」

望月はまた蓮を殴ろうと、胸ぐらを掴んだ。

「やめてください」

美希は必死に止めに入った。

「美希ちゃん、なんで止めるんだ、悔しくないのか、こいつは許せねえ」

「お願いします、もう蓮さんを殴らないで」

美希は蓮の前に立ち塞がって、蓮を庇った。

美希は涙ながらに訴えた。

「美希」

蓮は項垂れた。

「すみませんが、今日のところはお帰りください」

美希は望月に対して頭を下げた。

「わかったよ、美希ちゃんに感謝しろよ」

望月は蓮のマンションを後にした。

部屋では蓮が美希に頭を下げていた。
「本当にごめん」
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