俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
ごめんね、美蓮、ママはもう、美蓮を抱っこしてあげる力が残ってない。

そこへ、ドアが開いて、男性が入ってきた。

それは望月だった。

「美希ちゃん、大丈夫か」

「望月さん、蓮さんが、蓮さんが……」

望月はまず美蓮を抱き上げて、美希に手を貸した。

美希をベッドに横になるように促した。

そのあと、美蓮のおむつを取り替えて、ミルクを作り始めた。

美蓮はゴクゴクとミルクを飲んで、すやすやと眠った。

望月は美蓮を寝かしつけたあと、美希に寄り添った。

「ありがとうございます」

「大丈夫、美蓮はスヤスヤ眠ったよ、何があったの?蓮はどこに行ったんだ」

「私が蓮さんに離れて暮らしましょうって言ったら、自分が出て行くと言って……」

美希は言葉が詰まって泣き出した。

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