俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
どう言うことだ。

蓮はすぐにマンションに戻った。

「美希、美希」

蓮はドアを思いっきり開けて入ってきた。

リビングのソファに腰を下ろしていた美希は立ち上がった。

「蓮さん」

蓮は美希に近づいて、腕を引き寄せ抱きしめた。

「美希、望月を好きになったのか、俺は見捨てられるのか」
「蓮さん、落ち着いてください」

「落ち着いていられるか」

「泣いてる私を励ましてくれて、抱きしめられて、押し倒されて……」

「もういい、聞きたくない」

蓮は両手で自分の耳を塞いだ。

「蓮さん、私は蓮さんを裏切りました、だから、ここを出ていきます」

「美希、待ってくれ、確かに許せない気持ちがないと言ったら嘘になるが、
俺は美希を失いたくない」

「蓮さん」

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