俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う

すると、蓮が美希を止めた。

「蓮さん」

「いいじゃないか、美蓮は東條が好きなんだよな」

「うん」

美蓮はニッコリ微笑んで東條を見上げた。

「よし、それじゃあ、美蓮は東條に任せる、俺は自分の車で行くかな」

「では美蓮様、行きましょうか」

「うん」

東條は美蓮を連れて幼稚園に行くことになった。

美希は美蓮と蓮を見送り、片付けを始めた。

最近の蓮さんは美蓮に甘いわ。

美希は大きなため息をついた。

そして、時は流れ、美蓮は十八歳の誕生日を迎えた。

東條を慕い続けた美蓮は、大学生になり、東條にアタックを開始した。

東條五十歳、美蓮十八歳、なんと三十二歳差である。

「東條、今日迎えに来てくれたら、付き合ってほしい所があるの」

「かしこまりました」

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