俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「なに言ってるの、今、東條は私の彼氏なんだから、一緒に歩こう」

東條は美蓮には頭が上がらない。

美蓮に見つめられると、年甲斐もなくキュンとしてしまう。

「東條、ちょっと待ってて」

美蓮はランジェリーショップに入って行った。

東條は店の外で待ってると、美蓮が店から飛び出してきた。

ちょうど運悪く、ガラの悪い男にぶつかってしまった。

「きゃっ、ごめんなさい」

「痛え、ごめんで済むなら警察はいらねえんだよ」

その男はグッと顔を近づけてきた。

「へえ、かわいいなあ、ちょっと付き合えよ」

「いや、離して」

その男は、美蓮を引っ張っていこうとした。

そんな騒ぎを聞きつけた東條は、その男の腕を掴み、美蓮を自分の背中に匿った。

「美蓮様、大丈夫ですか」

「邪魔するんじゃねえ」
< 306 / 316 >

この作品をシェア

pagetop