俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う

その男は東條を殴りつけた。

「きゃあ、誰か助けて」

美蓮は大声で叫んだ。

東條が殴られた時、警備員が駆けつけて、その男を連れて行った。

美蓮は東條に駆け寄った。

「東條、大丈夫?」

東條は口元を押さえて、立ち上がった。

「自分は大丈夫です、美蓮様、お怪我はありませんか」

すると、美蓮は東條に抱きついた。

「美蓮様?」

美蓮はさらにギュッと東條を抱きしめた。

東條は溢れる想いを抑えきれず、美蓮を抱きしめてしまった。

「無事でよかったです」

美蓮は東條を見つめて、殴られた口元にキスをした。

そして次の瞬間、美蓮の唇は東條の唇に触れた。

「美蓮様」

「東條が好き」

美蓮は東條に抱きついた。

東條は美蓮を抱きしめたかった。

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