俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
東條は慌てて、口元を押さえた。

「なんでもありません、では失礼致します」

東條は蓮と美希に心配かけないようにと、話を伏せた。

蓮は美蓮の部屋のドアをノックした。

「美蓮、ちょっといいか、開けるぞ」

蓮は美蓮の部屋に入った。

「東條が口元を怪我したようなんだが、なにがあったんだ」

美蓮はゆっくり話はじめた。

「人相の悪い男に絡まれて、東條が助けてくれたの」

「そうか、お前は大丈夫だったのか」

「ねえ、パパ、東條は好きな女性とかいるのかな」

蓮は美蓮の言葉に美希を思い描いていた。

東條はずっと独身を貫き通している。

美蓮が生まれる時、美希にずっと寄り添っていた。

今でも美希を愛しているのか。

その頃、東條は自分のマンションに戻り、シャワーを浴びた。

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