俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
東條も美蓮を可愛がってくれていた、美蓮を女性として見始めていたことも……」

美希も蓮と同じ気持ちだった。

美蓮の東條に対する気持ちは異性に対してだ。

東條もそうだろう。

でも、蓮が未だに自分と東條の関係に嫉妬していたなんて……

五十を過ぎて、なんの魅力もなくなったと思っていた。

こんな自分に蓮は未だに嫉妬してくれるなんて。

「蓮さん、嬉しいです、こんな私をいつまでも女性として見てくれて」

「なにを言ってる、俺は毎日でもお前を抱きたい」

「蓮さん」

「美希」

蓮は美希を引き寄せ抱きしめた。

そして唇を重ねた。

熱い吐息が漏れる。

身体が熱ってドキドキしてきた。

蓮は美希を抱きあげて、寝室に向かった。

ベッドに身体が沈み、身体が重なった。

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