俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「美希が東條と二人きりなんて、絶対我慢出来ねえ、美希は俺のものだからな」

えっ、東條さんに嫉妬してたの、信じられない。

「美希、俺のマンションに引っ越してこい」

彼の言葉にいい加減さは感じられない、でも彼との恋愛に踏み出す勇気はなかった。

その時彼のスマホが鳴った。

「社長、至急お戻りください、早川社長がお見えです」

東條さんからの電話だった。

「わかった」

彼はそう答えて、車を会社に走らせた。

「美希ごめんな、今度の休みまた出かけような」

「大丈夫です」

社に戻ると、早川社長が待っていた。

早川社長は彼の仕事仲間である、大学時代からの親友、いや悪友と言った方がいいかもしれない。

「鏑木、社長就任おめでとう、これでやっと俺と一緒のラインに立てたな」

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