俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
彼はふっと息を吐き、とんでもないことを口にした。

「俺は冷静だ、もし俺の言うことが通らないのなら、藤城は退職させる」

えっ何を言い出すの?私辞めさせられちゃうの?
どう言うこと?もう何がなんだかわからない。
そして彼の口から出た次の言葉は想像を遥かに越えた事だった。

「藤城を俺の妻として迎える、それなら会食やパーティーに同席出来るな」

「はい、しかし、結婚は一人では出来ません、藤城さんの返事はちゃんといただいておりますでしょうか」

「まだだ」

「では藤城さんから良いご返事をいただいてからになります、きちんと手続きが済んでから発表の段取りになります。社長になると言うことは大変な事です、わがままは通りません」

初めて見た、彼が反論出来ないところ……
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