俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
そうすると、少しだけ苦しそうな表情が和らいだように見えた。

病院へ到着すると、男性は処置室へ運ばれた。

「ご家族の方はここでお待ちください」

「あのう、違うんですけど……」

「あっ、失礼致しました、でもその場にいらした方ですよね、少しお待ち頂けますか」

「はい」

それから人の動きが慌ただしくなり、騒ついてきた。

「輸血パックが足りません」

「RHマイナスですか」

私はこの時役に立てると思った。

実は私の血液型はRHマイナスで、すごく苦労した経験があった。

「あのう、私、RHマイナスです、私の血を使ってください」

そして私は男性に輸血した。

病室で休んでいると、白髪混じりの初老の男性が挨拶にやってきた。

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