俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
私にプロポーズする為に、社長になるために……
私はてっきりからかわれてると思い、彼の記憶を封印したのだった。
「じゃあ、俺のこと覚えてなかったお詫びとして朝まで寝かさないぞ」
彼は私を抱き上げてベッドに運んだ。蕩けるようなキス、舌が絡み合い激しさが増す、彼の手が私の胸に触れて、私は思わず声が漏れた。
彼の唇が私の首筋から胸に降りてくる、胸のボタンを一つずつ外す、胸の谷間に彼の唇が触れると身体が熱ってくるのを感じた。
その瞬間嫌な記憶が脳裏を掠めた。
「美希じゃ満足出来ない」
「蓮さん、ごめんなさい、私……」
涙が溢れてきた、彼は私の涙にただ事ではないと察して抱きしめて大丈夫と宥めてくれた。
「美希、大丈夫、無理しなくていいから」
「蓮さん、ごめんなさい」