俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
彼は一瞬怪訝そうな表情を浮かべたが、すぐに微笑んで「友達だよ」と私の肩に手を

置いて引き寄せた。

そして私の耳元で「彼女は美希だけだよ」と囁いた。

私は耳元にかかる彼の甘い吐息に、魔法にかかったかのような錯覚に陥った。

彼を信じようと何度も自分に言い聞かせて、頭に現れる妄想と闘っていた。

ある日、彼のマンションに誘われて、泊まることになった。

夕食の買い物を済ませて、彼とマンションまでの道のりを、手を繋いで歩いた。

この幸せがずっと続きますようにと願った。

マンションに着いて、食事の支度をする。

キッチンに向かっている私の背中から、彼の大きな腕が私を包み込む。

首筋に熱い彼の吐息がかかる。

私は思わず声が漏れた。

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