俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「テレビ中継見てびっくりしたよ、美希すげえ綺麗だったから、十年経ってるとは思えなかった、あいつと別れて、やり直そう」

「そんな気ないから」

私はその場をあとにした。

お茶なんてしちゃって後悔した、でもこの時はっきりわかった、鏑木蓮を愛していると……
ちょっと後ろめたい、彼にちゃんと話した方がいいよね、迷った挙句彼に話すことにした。

「お話あるんですが……」

「何?」

「昼間、以前お付き合いをしていた男性と偶然会って、お茶しました。やり直そうと言われたのでちゃんとお断りしました」

彼は私の話を聞き終わると、深呼吸をして私に尋ねた。

「なんでお茶した?」

「久しぶりだったので、ただそれだけです」

「やり直そうって言われたんだ、美希が結婚してることは話したのか」

「はい」

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