俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
最近は自分の仕事部屋の椅子で寝ている。
美希とベッドを共にしたら、美希を抱きたくなる。
美希とキスもしていない。
どうしたらいいんだ、この溢れんばかりの美希に対する気持ちを……
俺は美希と商店街に足を運んで、初めて気付かされた。
親父がなぜこの場所のビル建築を先延ばしにしていたのか。
この商店街を守りたかったからなんだと、商店街の人々がこの場所で今まで通り商売が出来るように、何か良い手立てはないか考えていたんだと思った。
「親父はこの商店街が好きだったみたいだな」
偶然にも美希もこの商店街がお気に入りだったなんて、ちょっとビックリした。
俺も普段は商店街は利用しないが、美希に連れて来られて、なんか温かみを感じた。