俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
第十二章 蓮さん死んじゃイヤ


私はまた一人での外出は禁止された。

「美希、辛抱してくれ、しばらく忙しくて休みが取れない、お前をこれ以上危険な目に合わせられない、いつも側に居てやりたいがすまない、今はそれは叶わない」

「大丈夫です、部屋で大人しくしています」

彼は私を抱きしめてくれた、そして仕事へ向かった。

正直元彼にまた待ち伏せされたら嫌だが、なんで今更やり直そうなんて言ったんだろうと不思議だった。

身なりも相変わらず、おしゃれで、女性に困ることなどないはずだ。

しかし、初めて会った時、どこか寂しそうな雰囲気が気になった。

あれから十年も経っている。

仕事は順調だったのだろうか。

飛鷹 劉、彼もまた飛鷹コーポレーションの御曹司である。

< 90 / 316 >

この作品をシェア

pagetop