俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「大丈夫です、ここにいます」

彼のことが心配で彼の側を離れることは出来なかった、私のせいで彼は手術をしなければいけない怪我を負った。蓮さんごめんなさい、ごめんなさい。

彼は中々目を覚まさなかった。

このまま目を覚ます事がなかったらどうしよう。

私はずっと彼の側に寄り添っていた。

彼と知り合えたのは輸血がきっかけだった。

ずっとRHマイナスの血液型は私の人生に於いてマイナスしかなかったように思われる。

大量の輸血が必要な状況にならないように気遣い生活してきた。

だからあの時彼がRHマイナスの血液型と知って、知らないふりは出来なかったのである。

今回は私のせいで、もし、彼が命を落とすような事があったら、そう思っただけで、気が遠くなるような感じがした。

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