俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
蓮さん、蓮さんは自分の命に替えても私を守ってくれると約束してくれた。

でもどうして、そこまでの気持ちになれるの?

私も今は蓮さんの為に命を捧げてもいいとさえ思っている。

でも知り合った時は、まだ自分の気持ちははっきりわからなかった。

私は、なるべく男性との付き合いを避けてきた。

もう二度とあんな思いはしたくないと強く決めていた。

何日か経ったが彼は一向に目覚めない。

彼の手を握り、「蓮さん」と呼びかけた。

微かに彼の手が動いたような気がした。

「ちょっと動いたよね、蓮さん、蓮さん」

ギュッと手を握る、すると、握り返してくれた。

しばらくして彼は目を覚ました。

「美希?大丈夫か」

「蓮さん、よかった、目が覚めなかったらどうしようかと思いました」

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