もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない
どんどん引きつってしまう、私の笑顔。
クラスメイトや廊下にいる同級生たちが、悲しそうな目で私を見つめていて
恥ずかしさと失恋の痛みが……こらえきれません……
精神的に追い詰めれている私は、今にも涙がこぼれそうに。
その時
ドン、ガッシャン!!
大きな音が教室中に響いた。
何かが派手に倒れる音。
肩が飛び跳ねるくらい驚いた私は、急いで後ろを振り向く。
えっ?
ゆら君の机が……倒れている??
倒れた机の周りに散乱している、教科書たち。
ゆら君が、自分の机を蹴り倒したらしいです。
椅子に座ったまま、片足だけが伸びている。
ゆら君は椅子から立ち上がると、私のほうに歩いてきた。
相変わらず両目は、鼻まで伸びる長い前髪で隠れている。
「めんどい」ってつぶやきそうな顔で。
だるそうに、足をひきずりながら。