もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない


その時、ゆら君が私の耳に口を近づけた。



「外に追い出すしかないんだよ。心の中に住む、厄介な悪魔は」




厄介な……悪魔……??



確かに私の中には、厄介な悪魔が存在しています。


ミルキー様と綾芽さんの幸せをねたんでしまう。

どす黒くて醜い感情の悪魔が。



追い出さなくては!


悪魔を自分の中に閉じ込めていたら、きっと私は、自分のことが大嫌いになってしまうから。




悲しみの導火線。

一度火が付いたら、爆発するしか道はないみたいです。



私はミルキー様を見上げてみました。

大好きなご主人様の顔を、この目に焼き付けておくために。

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