もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない
人に弱みを見せるのが、大嫌いな美記ちゃん。
泣くところなんて初めて見ました。
私が何か、してしまったのでしょうか?
「なんで抜けちゃうのよ!」
美記ちゃんが涙を飛ばしながら、私の両肩に手を置いた。
「何のこと……ですか?」
「生徒会だよ、生徒会!」
声を荒らげ、私の肩をゆすってきます。
生徒会を抜けた理由が聞きたいんですか?
それはですね……
「綾芽さんが傷つくと思ったからです……ミルキー様のことが大好きな私が……そばにいたら……」
「生徒会は仕事でしょ! そんなこと気にしなくてもいいでしょ!」
「そう言われても……」
「わかってるよ。 海花が人の気持ちばっかり大事にしちゃう子だってこと。でもね、見ている私も辛いの。だからつい言いたくなっちゃうの。心配なの! ほんとしんどいんだから!」