もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない


「あ・の・ね! 私に悩ませろって言ってんの!」


「えっ?」


「海花のために、私に自分の時間を使わせろって言ってんの!」


「でも……迷惑じゃ……」


「迷惑なわけないでしょ! 海花は親友なんだよ! 私にとって一人しかいない、特別すぎる大親友なの!」


「……」


「お互いの心の闇を暴露して、慰め合って、一緒に悩みまくって。もっともっと、友達の中を深めていきたいの! そんな私の気持ち、なんで海花はわかってくれないのよ!!!」



早口で、声を荒らげていた美記ちゃん。

は~は~と、全力疾走の後みたいに呼吸を乱している。


目元に手を当て、静かに涙をぬぐっていたかと思うと


「あぁぁぁぁぁぁ!!」


突然、大声をはりあげた。

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