もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない


「友達にいじめられていた俺を、海花はずっとかばい続けてくれたでしょ?」


「私はただ、ミルキー様の良さを伝えていただけで」


「海花がそばにいて、俺の味方でいてくれたから、俺は人間を受け入れられるようになった。人に笑えるようになったから、今ではたくさんの友達ができた。海花のことを好きにならないはずがないよ。だって海花は、自分を犠牲にしてまで俺を守り続けてくれた恩人だからね」



幸せが心の底からこみあげてくる。

私は本当に、ミルキー様に愛されていたんですね。


その事実が、嬉しくてたまりません。

だって私の恋心は、一方通行だと思って諦めていましたから。




ミルキー様と私は、絶対に結ばれない。

犬族の獣人としか、ミルキー様は結婚ができませんから。


そしてミルキー様は最近、運命の相手と出会いました。

美少女で明るい綾芽さん。

二人はお互いのことが大好きで、ラブラブな日々を送っているそうです。

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