もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない
私は軽く頭を下げる。
「ミルキー様……申し訳ありませんでした……」
「えっ? ええっ? 急に暗い表情になって。海花どうしたの?」
「ミルキー様と私は、もうご主人様とメイドでも、会長と副会長でもありません。
一切の縁が切れているのに、勝手にミルキー様の心配をしてしまって……以後気をつけます……」
そうなんです。
私はミルキー様と、何の関係もありません。
婚約パーティーに私がいることも、そもそもダメなことですし。
綾芽さんに挨拶をして、帰らせていただきましょう……って……
「綾芽さん?」
さっきまですぐそばにいたのに。
いつの間にかいなくなっています。
えっと……どちらに?