もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない


「もしかしてミルキー様は、生徒会のことをやっていたのですか?」



あぁあぁ~~。

パソコンを閉じるの、忘れてた~!


海花は俺のことになると、気遣いが過ぎるところがある。

自分の部屋に帰ってしまわないように、何とかしなければ。



「生徒会選挙が近いからね。残りは明日やることにするよ」


「ミルキー様は他にも、今週中に終わらせなければいけない生徒会のお仕事がたくさんありますよね? 私に回してください」



いやいや。

海花は、俺以上にハードな毎日を送っているでしょ?



「生徒会の引継ぎ資料を作ったり、体育祭のことも考えたりしなきゃいけないけど。海花だって、副会長の仕事はたくさんあるんだから。気持ちだけ受け取っておくね」


「そんな、会長の仕事量に比べたら、私のやるべきことなんてたいしたことはなくて……」


「海花は我が家のこともしてくれているんだよ。不眠症の俺のために、こうやって毎晩、俺の部屋に来てくれて」


「メイドのお仕事は、私がやりたくて勝手にやっていることです。私は大丈夫ですから。ミルキー様の体の方が心配ですから」



普段はホワワンとしている海花。

まったりほのぼの癒し系なのに……

俺のこととになるとすごく心配性で、凛とした瞳を俺に向けてくる。


なんて良い子。

たまらないくらい可愛い。

ほんと大好き!!

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