もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない
ソファに座ったままの俺。
目の前に立ち尽くす海花は、恥ずかしそうにモゾモゾモゾ。
真っ赤に染まる頬。
たれるツヤ髪で隠すようにうつむいて、膝を震わせている。
『ミルキー様以外のワンちゃんとは、あまり仲良くしたくありません』
『ミルキー様だけが、私の特別なので』
照れ顔の海花が、一生懸命紡いでくれたその言葉。
異性として俺を好きなのか、ペットとして特別なのかはわからない。
でも……
心臓が震えあがるくらい嬉しかったよ。
ありがとう。
俺の心の中の宝箱に、一生大事にしまっておくからね。
俺は立ち上がる。
海花の前に。
動揺している海花の心を、癒してあげたいな。
俺の瞳に、大好きな子のハートを溶かすトロ火のような熱を宿す。
そして俺は、とろっとろな甘い声を響かせた。