もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない
「俺もペットを飼うなら、海花みたいなワンちゃんがいいな」
「えっ?」
驚き顔の海花と目が合う。
ここぞとばかりに、俺はハチミツ並みの蜜甘スマイルでニコッ。
「可愛がりたいんだよ海花を。獣人の俺なんかの隣にいてくれて、俺を助けてくれて、俺を癒してくれる。海花には、感謝したいことだらけだからね」
「そっ、そんな感謝だなんて。いつも私を助けてくれるのはミルキー様で。ミルキー様のモフモフに、私はいつも癒しをいただいていますから」
「海花が犬だったら、キョトン顔でお目目が真ん丸なトイプーかな?」
「私が……愛らしすぎて人間を虜にしてしまう……あのトイプードル? ありえません、ありえません!」
「学園の生徒たちに聞いても、みんな納得してくれると思うけど」
「ミルキー様、視力は大丈夫ですか? まさか目が悪すぎて、私の顔の輪郭がアメーバみたいになみなみに見えているんじゃ……」