もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない
海花が、俺の部屋の壁掛け時計を確認。
「あっ、11時になりますね」
「もう寝る時間?」
早すぎない?
いじわるな神様が、時間を早送りしているとしか思えないんだけど……
俺と海花の恋を邪魔するために、毎晩、毎晩……
もしや神様も、海花が好きなのでは。
最強な恋のライバル?
……あり得る。
だって海花は天使みたいに可愛いから。
性格も申し分ないくらい良い。
いい子すぎだし。
「もう寝る時間ですので、ミルキー様はポメちゃんになってくださいね」
もっと海花と、話していたかったのになぁ……
でも、しょうがないかぁ。
俺が寝ないと、海花の睡眠時間が削られてしまうし。
俺のベッドに腰掛ける海花。
「どうぞ」
海花は自分の膝をトントンした。