もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない
ステージの端に立つ私に、全てを話し終えたミルキー様が微笑んだ。
『副会長、マイクで締めの言葉をいってね』
そう伝えるための、甘い目配せだったのですが……
私のハートは勘違い。
大好きな人からの蜜甘スマイルに、心臓が誤作動を起こしちゃった。
ミルキー様の笑顔、麗しい。
カッコイイ。痺れます。
あれ?
なんで私は、ステージの袖に立っているんだっけ?
そうだ、終わりの言葉を言わなきゃいけないんだった!
私ってバカ。
台本を完全に閉じてしまっているじゃない。
どこのページかな? 早く探さなきゃ。
えっと……えっと……