もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない
体を揺らしたまま、目を閉じる私。
襲ってくる眠気には勝てず、シートの背もたれに体を預ける。
「海花? 本当に催眠術にかかっちゃった?」
私の意識はすでに夢の中。
ミルキー様の驚き声だけが聞こえてくる。
「ねぇ海花、一つだけ教えて」
ミルキー様は、何を知りたいのですか?
私のお願いを叶えてくれた代わりに、なんでも答えたいです。
「あのね……海花……
&%$#&%$#&%$#?」
ミルキー様は、なんて言ったんだろう。
えっ?
私の口が、勝手に何かを答えたみたい。
脳がボケボケで。
目が開かなくて。
自分でなんて言ったのかわかりません。
ごめんなさい。
もう眠気の限界みたいです。
ではミルキー様、おやすみなさい。
車のシートにもたれたままの私。
甘い甘いモフモフ催眠術にかかってしまい
深い眠りに落ちてしまったのでした。