小さい頃、仲の良かった幼馴染が毎日甘やかして癒してくる
「でも、岳に良いこと一つもないんじゃ・・・」

「俺は結芽に会えるだけで嬉しいから」

「え!?」

岳が有無を言わせない笑顔を私に向けている。



「結芽《ゆめ》だから、優しくしたいんだよ」



岳はそう言って、もう一度私の頭を撫でた。


「明日もこの時間に来てもいい?」


「私はいいけど・・・え、でも・・・」


「じゃあ、今日は帰るね。また明日」


そう言って、岳は爽やかな笑顔で帰っていった。
< 8 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop