君にかける魔法
会いたいな…

寒さがより増していく。
外には今年初の雪が降っていた。



「モモーーーーーッ!!」


外から大きな声が聞こえ、私は冷たくなった窓を開ける。



「モモ!」

「みんな…っ」


雪が積もった道路に大好きな人達がいた。

私は足がもつれそうになりながら急いで外に向かう。
上着も着ず、靴も履かず、私は外へと飛び出した。


「会いたかったよー」
「私も」


ぎゅっとお互いを抱きしめ合うと、私の顔の方に、金色に輝く髪の毛が降りてくる。
少し目線を変えると、2人が優しい微笑みを浮かべ、私たちを見ていた。

冷えきった体が、暖かくなっていくような気がした。




雪で濡れた服を着替え、リビングに戻る。
なんか夢を見ているみたいだった。

「LIN〇で電話したんだけど…」
「ごめん。…充電なくなってたの。」

相変わらず電気はつかない。
上着を着たまま談笑する。
久々にこの4人で話すのに、そんなことは一切感じず、ただただくだらない話をしたり、

このなんてことの無い時間が、とっても楽しくて、とっても大切で。


「ケーキ買ってきたの!」
「お皿持ってくる…」

「そのまま行っちゃお!えいっ」

「ナツキ…、はぁ…」

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