君にかける魔法
あの頃と変わらない呼び方で私は引き止められた。
そして、小さなメモを私に手渡す。
「じゃあ、お仕事頑張ってね」
そのメモを確認する暇もなく、私は次の現場に向かった。
1日の仕事が終わり、家に着く。
ソファーに寝転がる。
何となくテレビをつけ、アルコール度数低めのカシスのお酒を開ける。
どうやら私はお酒に弱いらしい。
少し酔いが回ってきた。
いつも使っているバッグの中からスマホの充電器を取りだす。
パサっ
小さなメモ用紙が私の膝の上に乗る。
ナツキに貰ったものだ。
私はゆっくりと折り目にそって、紙を広げていく。
『TEL ○○○○-△△△△-××××』
書かれていたのは電話番号だった。
実は7年間一切連絡をとっていなかった。
お互い送ることも無く、送られてくることもなかった。
(なんだ、電話番号変わってないじゃん…)
時刻は夜23時。
夜遅いのは分かっていたけど、覚えていたナツキの電話番号に少し目が回りそうになりながら電話をかけた。
「…モモ?」
「うん。っ…私です。」
酔っ払っているせいか、しゃっくりが出てしまった。
「酔ってる?」
「の、飲んでて…」
「今どこ?」
「住所、送るっ…ひくっ」
そして、小さなメモを私に手渡す。
「じゃあ、お仕事頑張ってね」
そのメモを確認する暇もなく、私は次の現場に向かった。
1日の仕事が終わり、家に着く。
ソファーに寝転がる。
何となくテレビをつけ、アルコール度数低めのカシスのお酒を開ける。
どうやら私はお酒に弱いらしい。
少し酔いが回ってきた。
いつも使っているバッグの中からスマホの充電器を取りだす。
パサっ
小さなメモ用紙が私の膝の上に乗る。
ナツキに貰ったものだ。
私はゆっくりと折り目にそって、紙を広げていく。
『TEL ○○○○-△△△△-××××』
書かれていたのは電話番号だった。
実は7年間一切連絡をとっていなかった。
お互い送ることも無く、送られてくることもなかった。
(なんだ、電話番号変わってないじゃん…)
時刻は夜23時。
夜遅いのは分かっていたけど、覚えていたナツキの電話番号に少し目が回りそうになりながら電話をかけた。
「…モモ?」
「うん。っ…私です。」
酔っ払っているせいか、しゃっくりが出てしまった。
「酔ってる?」
「の、飲んでて…」
「今どこ?」
「住所、送るっ…ひくっ」