君にかける魔法
メッセージに自分の住所を送る。
送信が終わると、電話はいつの間にか切れていた。

(充電でも切れたの…?)

もう一度かけても繋がらなかったので諦めて、お酒2本目に突入。
明日は休み。気にしなくて良い。


家のインターホンがなる音が聞こえた。


(こんな時間に…誰……)

足をふらつかせながら、玄関へと向かう。



「モモ!」

「な、なつ、き?」

ナツキがコンビニのビニール袋らしきものを持ち、家に来た。

「もう終電ないから、お邪魔します!」

私の代わりに家の鍵を閉め、私の体を支えながら、お酒とおつまみを広げたテーブルの前に座る。

せっかく会うなら、こんな酔っ払ってる時に会いたくなかった……

とりあえずお酒を飲む。

私の意識は遠のいていった。










「起きた?」
「うわっ!!!」

私は勢いよく起き上がる。
まずは状況把握。
お酒を飲んで、ナツキが家に来て…


家!?



時刻は3時。
なんとも言えない微妙な時間。
記憶があるのは12時よりも前…


「なんでいるの!?」
「住所送ってきたじゃん。来ちゃった!」

あまりの行動力に凄すぎて逆に引いてしまった。
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