君にかける魔法
3
学園祭が終わり、普通の高校生活に戻る。
振替休日を挟み、学校は始まる。
窓際の席でぼーっと外を眺めていた。
まだまだ暑い。
窓のフレームに当たる日差しが眩しい。
残暑が厳しい夏だ。
クラスがなんだかザワザワするのを感じ、私は後ろを振り返った。
見慣れないシルエット、人が多くてよく見えないけど…
人混みをかき分けてこちらにゆっくりと歩いてくる。
「モモ、おはよう」
「クルミ!?」
長かったはずのクルミの髪の毛は、ウルフカットになっていた。
大人びた雰囲気も相まって、アンニュイな感じになっている。
少しメイクもしているみたいだ。
「どうしたの…髪…?」
「私なりのけじめだから」
清々しい顔でクルミはそう言った。
足に負荷をかけないように席に着く。
「すごく似合ってる!」
思わず口に出してしまった。
だって本当のことだから。
失礼かもしれないけど、今の方がクルミらしいと思う。
クルミは優しい笑みで
「ありがとう」
と言った。
遅刻ギリギリで来たナツキも、クルミが髪を切ったことに驚き、なんで切ったのとか質問攻めしていた。
2人が元に戻ってよかった。
元に戻ったというか、何かが吹っ切れたのかも。
振替休日を挟み、学校は始まる。
窓際の席でぼーっと外を眺めていた。
まだまだ暑い。
窓のフレームに当たる日差しが眩しい。
残暑が厳しい夏だ。
クラスがなんだかザワザワするのを感じ、私は後ろを振り返った。
見慣れないシルエット、人が多くてよく見えないけど…
人混みをかき分けてこちらにゆっくりと歩いてくる。
「モモ、おはよう」
「クルミ!?」
長かったはずのクルミの髪の毛は、ウルフカットになっていた。
大人びた雰囲気も相まって、アンニュイな感じになっている。
少しメイクもしているみたいだ。
「どうしたの…髪…?」
「私なりのけじめだから」
清々しい顔でクルミはそう言った。
足に負荷をかけないように席に着く。
「すごく似合ってる!」
思わず口に出してしまった。
だって本当のことだから。
失礼かもしれないけど、今の方がクルミらしいと思う。
クルミは優しい笑みで
「ありがとう」
と言った。
遅刻ギリギリで来たナツキも、クルミが髪を切ったことに驚き、なんで切ったのとか質問攻めしていた。
2人が元に戻ってよかった。
元に戻ったというか、何かが吹っ切れたのかも。